近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉このころの挿絵にはよく理髪店の情景が出てくる。散髪と理髪店は開化のもっともめざましい現実のひとつだったかもしれない。店頭に見える赤白青のおなじみの標識については、『武江年表』の筆者もこの前の年に記録している(→年表〈事件〉1871年4月 「髪結床に看板とサイン」『武江年表』1871年4月)。また、客の前の壁面に大きな鏡があるのも店内の新しい風景で、このころの工夫という。鏡の前には西洋ブラシや香水スプレー、耳掃除の綿棒などが並べてあり、会話のなかではこれから洗髪にかかるようだが、その設備は描かれていない。客と向かい合って座っているのは、赤ん坊を連れて床屋に暇つぶしに来ているお乳母(オンバ)さん。そんなところに江戸時代の髪結床の名残が見える。乳の出のよい女性だと、自分の子のほかにもうひとりぐらいの子は飲ませられるというが、たいていは子どもを亡くした女性で、乳児死亡率の高かったこの時代は乳母のなり手は多かった。赤ん坊が被っているのは大黒頭巾風。(大丸 弘)
ID No. N72-003
出典資料 改進新聞
発行年月日 1886(明治19)年3月3日号 3面
画家・撮影者 二代目歌川芳宗(一松斎芳宗)(新井芳宗)(1863-1941)
小説のタイトル 意馬靮狂花王樹(いばのたづなくるうさくらぎ)(17)
作者 香川蓬洲(香川倫三)(蓬洲居士)(生年不詳-1929)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G013:[美容院;理髪店]
D1kep:[結髪;散髪;美容師;店舗・設備の一部(理容店・美容店の)]
D000:[乳児;赤ん坊]
Wzu:[頭巾;覆面]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀後半;1872(明治5)年
国名 日本
キーワード 床屋;鏡;大黒頭巾
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥