近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉大阪南の芸者が二人連れで北野天神参りをする道すがら、はからずもむかしの男に出会うという場面。男は人の軒下に茣蓙(ゴザ)を敷いて客を待つ雪駄直しに身を落としていた。ここでヒロインは切れた鼻緒をすげさせているが、雪駄直しは差歯の下駄の歯入れが商売。包丁研ぎ、鋳掛(イカケ)屋、笊籬(イカキ)直しなどと同じ一種の行商で、何日かに一度、決まった場所に道具を広げるというやり方があった。雪駄直しがそのなかでもとりわけ卑しめられたかどうかはわからないが、この文中ではあたまから被差別民視されている。頬被りしているのも髷の汚れるのを防いでいる、というのでなしに、世間をはばかり、面を隠す、という意味があるかもしれない。紺の腹掛風の前垂れを掛けているのはよいが、雪駄直しならかならず膝の前に樹の根を輪切りにしたような台を置いているはず。(大丸 弘)
ID No. N72-001
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1881(明治14)年7月5日号 2面
小説のタイトル 短夜談(13):梅雨の窓
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
時代区分・年代 19世紀後半;1872(明治5)年
国名 日本
特定地域 大阪;南地
キーワード 雪駄直し;高下駄;頬被り;頬かぶり;腹掛け
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥