近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第1回は例によってヒロインの紹介にたくさんの行数が割かれている。そのうち身につけているものの説明は、「荒い大縞の上下に御正月だからというので梅鼠の紋羽二重の紋付羽織を着て居る。きものと羽織と調和はない処に彼女の大人しさが見えて、羽織は三四年前のが未だに妹のものともならずに用いられて居るのが解る」。ここで「上下(ウエシタ)」といっているのは和服のことだからもちろん、二枚重ねの上着と下着のこと。御正月などに昔は三枚襲を着るのがきまりのようになっていたが、この時代には古風さを守る家はだんだん減ってきていた。この日の挿絵担当は北野恒富、日本画家だが洋画の技術をじゅうぶん咀嚼して、陰影の深い女性像を残した。この日のヒロインの大首も、二十三歳になる姉娘の、心の陰影を表現しようと試みているのが感じられる。(大丸 弘)
ID No. N19-001
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1919(大正8)年1月1日号 8面
画家・撮影者 北野恒富(1880-1947)
小説のタイトル 黄金(1)
作者 佐藤紅緑(1874-1949)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 頬杖を突く
男女別 女性
体の部分 頭部