| 説明 | 自分の餓死のすがたばかり思い浮かべているという、悲惨な状態の旅芸人父子。北海道の砂丘地帯のどこか、小さな稲荷の社を当分のねぐらにしている。その十三,四になる娘が、親切な村民から恵まれた米の包みを抱えて、息せき切って戻ってきた。北海道の奥地の、しかも旅芸人の風俗など、この挿絵から得る情報はなにひとつない。第一、作者の後藤宙外にしても、挿絵の名取春仙にしても、信頼できる知識などなかったろう。この時代の北海道は初代の開拓者の時代で、当然福島以北の東北出身者が多く、まずその故郷の習慣がもちこまれたとみてよい。函館のような都会には名の通った花街もあった。しかし内地人の眼から見るとずいぶん珍奇な風俗もあったようだ。(大丸 弘) |
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| ID No. | N18-001 |
| 出典資料 | 東京朝日新聞 |
| 発行年月日 | 1918(大正7)年3月5日号 6面 |
| 画家・撮影者 | 名取春仙(1886-1960) |
| 小説のタイトル | 霞七段(1) |
| 作者 | 後藤宙外(1866-1938) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))] |
| 時代区分・年代 | 20世紀前半;1918(大正7)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 北海道 |
| 男女別 | 女児 |
| 体の部分 | 上半身 |