近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京下谷、一日の仕事を終えて万年町のあたりを家路に急ぐ娘。男の声で呼び止められて見返っている。この作品には、愛隣会という貧民救済の組織の活動が描かれている。女性の背景になっている下谷万年町は東京でも有名なスラムだった。公的な福祉事業が未熟だった第二次世界大戦以前は、こういう地区の救済のためには宗教団体など民間の、あるいは私的な慈善活動が細々とおこなわれていた。挿絵のような街並みは表通りなので、こういうところを見るかぎりでは、貧民窟といわれた地域のひどさはあまりわからない。名取春仙はたぶんその場に行ってのスケッチをもとに描いたものだろうが、ごちゃごちゃした街の雰囲気はあるていど感じとれる。(大丸 弘)
ID No. N11-005
出典資料 朝日新聞
発行年月日 1911(明治44)年11月3日号 9面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
小説のタイトル 友(33)
作者 藤生てい(てい女)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4sho:[職業婦人]
K120:[スラム]
Jsi:[街・集落の景況;行き来の人の姿]
時代区分・年代 20世紀前半;1911(明治44)年
国名 日本
特定地域 東京;下谷;万年町
キーワード 和服で通勤する
男女別 女性
体の部分 上半身;群像