近代日本の身装文化(身装画像)
説明 見合いで互いに気に入ったふたりだったが、継母は実の妹娘の方を嫁がせようと、式では姉妹をすり替えて祝言させ、新婚旅行にも贋の花嫁を旅立たせた。本当の花嫁である姉娘は継母のこの策略を悲しんで家出したが、仮に下女として身を寄せた家で、偽りの新婚旅行から遁れてきた結婚相手と出逢う運命だった。いまは下女の身分のため、質素な縞のきものに髪は銀杏返し。第26回ではこの家の奥さんに命ぜられて、床の間へでも飾る花を生けている。仮に婚礼や披露宴で相手の顔が見られなかったにしても、新婚旅行の東京から逗子までのふたりだけの時間で、べつの相手であることはわかったはずだ。そういう点では新婚旅行という、西洋風習慣の流行は意味があるといえる。この時代の新聞小説のテーマの選び方からして、新婚旅行がもの珍しく、しかもだんだんと普及しはじめたのがこの時代だったことが推測される。坂本龍馬の事例などは風俗としては何の関係もない。(大丸 弘)
ID No. HC98-004
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1898(明治31)年1月30日号 5面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 新婚旅行(27)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ic:[銀杏返し]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vhao:[羽織]
Eho:[保存・収納・管理の技術・用具・設備;たたみ方;ハンガー]
時代区分・年代 19世紀終わり;1898(明治31)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;お太鼓結び;後ろ姿;背面;黒紋付き羽織;火鉢;火箸;急須;湯呑み茶碗;お盆
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 HC98-003, HC98-004