近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第33回の、一見商家の旦那風の男は警視庁の刑事で、明治時代には探偵といった。深川の富岡門前で出逢ったのは、「年増にもあらず新造にもあらざる二十歳前後の渋造り、髪はおばこ、着付けは鼠弁慶の単衣に、白縮綿に墨絵で蝙蝠と三日月を描きたる絵と、黒繻子との腹合わせ帯を引っ掛けに結び、畳附き管糸ばら緒の鼻緒を挿げたる細のめりの駒下駄(……)」という美人。おばこは明治中期までは結う人もあった髪で、櫛巻のやや手の混んだ下町風の髪。ただし、この種の髪は結う人次第でずいぶん恰好がちがう。画家は女のきものや帯を本文どおり忠実に描いていて、引っかけ帯の特色も第37回でよくわかる。ただ、第33回で履いている下駄はのめりの駒下駄ではなく、差歯の日和下駄になっている。(大丸 弘)
ID No. HC02-035
出典資料 都新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月8日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 探偵実話 女警部(37)
作者 森林黒猿(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ni:[日本髪一般]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Esa:[裁縫;裁縫実習;裁縫用具;ミシン]
Wme:[眼鏡]
D1hi:[ひげ]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 姨子結び(おばこむすび);下町風;格子のきもの;引っ掛け結び;ひっかけ結び;側面;針仕事;裁縫箱;針山;口髭;黒紋付き羽織;羽織紐;廊下
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 HC02-034, HC02-035