近代日本の身装文化(身装画像)
説明 自分に逢うために遠路はるばる訪れた今風のハイカラ紳士を毛嫌いして、出渋っているお嬢様。なかなか現れないお嬢様を待ちあぐねて、紳士は鏡の前でネクタイを直している。彼のかけている鼻眼鏡は19世紀の欧米ではけっこう使う人がいて、わが国でも明治期には真似る人があったが、鼻梁で挟むことが日本人向きでないためもあり、長続きしなかった。お嬢様は、「銀をのべたるような襟もとほっそりと美しきに、夜会結びの鬢を紛(ホツ)れし後れ毛の掩(カカ)りたるなど、一入(ヒトシオ)の憐れを添えたり」とある。この時期の束髪は縦型で、夜会巻もその一種だが、夜会結びと称してこの挿絵に描かれた髪はふつうにいう夜会巻とはちがう、めずらしいスタイル。(大丸 弘)
ID No. HC02-036
出典資料 都新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月3日号 1面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 燕丸(64)
作者 遅塚麗水(1866-1942)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
Wme:[眼鏡]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
Psu:[スーツと附属品]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 鼻眼鏡;背広;三つ揃い;三つ揃え;スリーピーススーツ;ワイシャツ;ホワイトシャツ;チョッキ;ズボン;ネクタイを結び直す;鏡;テーブル;テーブルクロス菓子器;煙草盆;夜会結び;袖に手を隠す;扉
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身