近代日本の身装文化(身装画像)
説明 謀殺罪として無期徒刑の実刑が決まった女囚。教誨師の老僧の計らいで、生まれたばかりの赤ん坊を二人の身分ある婦人に托することになった。二人の婦人はどういう人かわからないが、「気高き二名の婦人」とあるので、この時代、私的に福祉施設の運営など社会活動をしていた華族など、上流社会の女性だろう。一人は白襟黒紋附の正装で大きな髷、もう一人もそれに準じる小紋の紋附で、上流階級の婦人らしい揚巻の束髪に結っている。赤ん坊を抱いてうずくまっている女囚は、印刷が不鮮明だが髪は短くして簡単なつくね髪、帯は引っかけ結び。教誨師の僧と貴婦人がかなり派手な柄のあるスリッパを履いているのがおもしろい。(大丸 弘)
ID No. HC02-027
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年10月15日号 7面
小説のタイトル 鬼薊(おにあざみ)(59)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G453:[刑務所;捕虜収容所]
D4sh:[囚人]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D000:[乳児;赤ん坊]
D4so:[僧侶;神官;聖職者]
D1hi:[ひげ]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Whak:[履物一般(靴以外)]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 女囚;引っ掛け結び;ひっかけ結び;坊主;顎髭;上げ巻;白襟黒紋付き;小紋の紋付き;スリッパの柄
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥