近代日本の身装文化(身装画像)
説明 雨の中、いま勤めを終えて小学校の校門を出ようとする女教員。「革色合羽にきりっと身を固めて、蛇の目傘を翳(サ)しかけつつ出来たれる」とある。ところは岐阜の大垣町、もしクリスチャンのこの女性の髪が束髪でなかったら、江戸時代の女と少しも変わらない雨装束と言ってよい。とくに吾妻コートが流行してから、雨用には各種のコートが工夫され、一般に普及した。しかし和装用の雨コートとしては第二次大戦期に至るまで、古風な女合羽を愛用する人は消えなかった。ひとつにはそう傷むものでもないためだろうが。挿絵は女合羽の持つ、洋服生地のコートなどとはちがう、いくぶんゴワゴワした材質感をよく捉えている。実際、思い込みにはちがいないが、女合羽に蛇の目の傘はよく似合う。(大丸 弘)
ID No. G01-010
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年12月11日号 7面
小説のタイトル 戦の人(42)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D5am:[雨や雪など、気象条件による服装]
Vko:[コート(女性和装外套)]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
特定地域 岐阜;大垣町
キーワード 蛇の目傘;合羽
男女別 女性
体の部分 全身