近代日本の身装文化(身装画像)
説明 冷酷な伯父夫婦に育てられ、村の煙草工場で労働する今年十三になる女工。十三という年齢は小学校尋常科は終了しているし、丁稚奉公に出る年でもあったから、そのこと自体はあたりまえといってよい。それより伯父夫婦のこの幼い姪の扱い様、あるいは搾取の仕方が問題だ。「ほかの子たちは二月も前から綿入を着ているのに、とみ子だけは十二月も早十日を過ぎたこの寒空に、天長節(11月3日)におろした袷をそのまま着ているのでも、いかにこの娘がこの世の幸いから見捨てられているかがわかる」という。着ている者は筒袖膝きり格子縞の黒襟つきの袷に前垂れ掛け、髪はお煙草盆風だが、もちろん適当なかたちだろう。ただ、煙草工場の年上の朋輩の中などには、他人の髪をいじることに異常な執心を示す娘などがあるものだ。(大丸 弘)
ID No. E17-031
出典資料 朝刊中央新聞
発行年月日 1912(明治45)年4月5日号 4面
画家・撮影者 八幡白帆(1893-1957)
小説のタイトル 投木 十銭銀貨(1)
作者 無名子
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2:[ヘアスタイル]
Vka:[掛襟]
Vob:[帯]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(明治45)年
国名 日本
キーワード 女工;お煙草盆風;筒袖;格子縞;黒襟;前垂れ;肩当
男女別 女児
体の部分 全身