近代日本の身装文化(身装画像)
説明 急に思い立って出かけることになったため、「(娘は)長手水をつかいて鏡台に向かい、白粉を塗り、紅をさし、顔のお化粧(ツクリ)に閑どりて」という有様。心せく人妻のお金は、手出しをしようとする。手伝われて娘は迷惑、「アラそんなに濃いのを頸(エリ)へつけてはいけません、白粉はなんでもうっすりとして、つけたかつけないかと云う位に限ります」。鏡台の前で大肌脱ぎになるのは、襟白粉を背中の方にまで塗る習慣から。しかし女学生風に襟を詰めて着る人や、上巻の束髪では、襟白粉をほとんどしない人も出てきて、濃い襟白粉はだんだん時代遅れになっていた。乳房を隠すという西洋の習慣はまだ知られていない。娘がいま頬を叩くのに使っているのは牡丹刷毛。髪に挿しているのは、もっとも小形の櫛で毛筋という。(大丸 弘)
ID No. E07-001
出典資料 報知新聞
発行年月日 1897(明治30)年11月7日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:本郷の家
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D1kes:[化粧;表情;容貌]
D3had:[肌脱ぎ;胸のはだけ・くつろげ]
D0ro:[露出;シースルー]
D2ma:[丸髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vka:[掛襟]
D0kes:[化粧品;化粧道具]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 化粧;上半身裸;日本髪用櫛;筋立(すじたて);牡丹刷毛;化粧ブラシ;鏡台;黒襟
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥