| 説明 | 夜更けに旅館の離れに投宿した男女、一人は黒の山高帽に二重外套の立派な紳士、連れの女性は、「眼も覚むる程の七絲緞(シチン)の被布、美(ウル)わしゅう着下して、鳩羽縮緬の御高祖(オコソ)頭巾目深に被りてあり」という淑やかな美人――。離れに案内されて頭巾を脱ぎ捨てた女性は、「露も滴るばかりの緑の髪は夜会結びに梳(ト)りあげて、白薔薇の簪(カンザシ)愛らしく」、名ある華族の姫君かとも思われた、という気品。夜会結びと夜会巻とは多少ちがっているようだが、大正・昭和期にまで愛好がつづいた夜会巻とは、いくぶんちがうようにも見える。(大丸 弘) |
|---|---|
| ID No. | D12-065 |
| 出典資料 | 大阪朝日新聞 |
| 発行年月日 | 1900(明治33)年12月26日号 4面 |
| 画家・撮影者 | 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907) |
| 小説のタイトル | 玉葛(1) |
| 作者 | 河野鶴浦(河野巳之助)(生没年不詳) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | Wbo:[かぶり物一般;帽子] Pov:[オーバーコート(外套)] Wzu:[頭巾;覆面] Vhi:[被布] Wge:[下駄;クロッグ] Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1900(明治33)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 山高帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];縞のズボン;御高祖頭巾;おこそ頭巾;竪縞のきもの;小町下駄 |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身 |
| 関連情報 | D12-065, D12-065 |