近代日本の身装文化(身装画像)
説明 幼くして親を亡くし芸者屋の仕込みに入った小娘が、来月は雛妓(オシャク)として座敷に出るお披露目がある。そのための稽古稽古の毎日。仕込みの間は、なりはふつうの下町娘と変わりないが、しかし歩きかたひとつを見ても素人とはどこか違うものだという。たまたま道で行き逢った身内の若者に不安を訴える娘に、同情する相手。娘は袖先に手を隠して前に突き出している。これは突き袖の一種。この手で胸元を押さえたり、かるく振ったりして話に表情を添える。娘は無意識だろうが、これも姐さん芸者たちとの日々の生活で、知らず知らずに身についたもの。一方の若者はしきりに袖の中に手を差し入れている。あまり女のすることではなく、なにか思案のとき男がよくやる動作。向こうを、頭巾を被ってショール姿の女性が通るが、意気のようにも、みすぼらしくも見える、この時代よく見かける姿。(大丸 弘)
ID No. D12-022
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1900(明治33)年3月23日号 7面
小説のタイトル 舞扇(20)
作者 山本笑月(山本松之助)(1873-1936)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhat:[半天;どてら]
Vka:[掛襟]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wzu:[頭巾;覆面]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1900(明治33)年
国名 日本
キーワード 鳥打帽子;鳥打ち帽子;竪縞の半纏;太縞のきもの;黒襟;お太鼓結び;木履;ぽっくり下駄;袖の扱い;突き袖;ケットを着る人
男女別 男性;女性
体の部分 全身;群像