近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ストーリーとはとくに関係ないが、冬の夜に人の家を尋ねるひとつの情景。戸口に立った男は絣風の柄のきものに羽織を着ている。褄先に黒く三角形に見えるのは、きものの裏地で、前垂れではない。それは同色の裾を見てもわかる。絣風の柄だからといって白絣とはかぎらず、上等な紬にも絣柄は多い。履いている下駄はたぶん裏付きのノメリ。羽織を着て、そのうえにまた頭巾付の合羽を着るところが明治風の感覚。引回し合羽を着馴れ、また見馴れていたせいか、外来の袖をもたないマントは、とりわけ軍人と学生に愛用されつづける。一般人には、同じく手が隠せる構造なら二重外套の方が好まれたが。マントでも二重外套でも頭巾付ははじめのうちだけで、1910年代以後(大正期)になると、フード、つまり頭巾を使う人を見るのは稀になる。(大丸 弘)
ID No. D09-081
出典資料 報知新聞
発行年月日 1897(明治30)年4月9日号 3面
小説のタイトル 水中の秘密(79)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H59:[出入り口・窓越しの外の風景]
Pma:[マント]
Wfud:[フード]
Qkas:[絣]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 頭巾付き合羽;飛白のきもの;羽織の裾;のめり下駄;後ろ姿
男女別 男性
体の部分 全身