近代日本の身装文化(身装画像)
説明 広津柳浪の中絶した作品。ヒロインの女性が、いま下車した男に懐中のものを掏摸(スリ)取られて、それを知った車中の人々が騒いでいる。東海道線にスチームヒーターの暖房がはじまったのは1900(明治33)年のことだから――1900年12月1日6時10分、新橋発神戸行きの東海道線で初めて車内にスチームヒーターが入る(→年表〈事件〉1900年12月 「スチームヒーターによる暖房実施」報知新聞 1900年12月2日2面)――、真冬の時期、車中の人が外套の類でしっかり身体をくるんでいるのは当然。山村と名乗る紳士は衣裳付けによると、黒の山高帽を被っているというが、外套のフードをその上から目深に被っている。その手前にいるヒロインの髪は夜会風の上げ巻の束髪で、このあと毎日縦横からこの髪型が描かれるので、貴重な参考になる。(大丸 弘)
ID No. D09-061
出典資料 都新聞
発行年月日 1897(明治30)年2月24日号 3面
小説のタイトル 三都走馬灯(3):名刺
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2ya:[夜会巻]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
G70:[電車;汽車]
Jno:[乗り物の中]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 山高帽子;上げ巻;夜会巻風
男女別 男性;女性
体の部分 上半身;群像