近代日本の身装文化(身装画像)
説明 息子の知人に招かれてその家を訪れる老夫婦。「金夫人の経済主義で雇って呉れた二人乗りの人力車、車は不潔(キタナ)し、挽手(ヒキテ)は老人なり、心は急(セ)げども、道の捗(ハカド)らねば(……)」とあり、息子の嫁が割安な二人乗りを頼んだらしい。二人乗りは乗り手には割安になる一方で、車夫にとっては同一距離で賃金が高く取れるから、この時代の人力車の三分の二以上が二人乗りだった。しかしもちろん重量が二倍になるので、一人乗りのように威勢よくは走りにくい。老人というこの車夫は、饅頭笠に、紺の法被を三尺帯できりりと締め、紺の手甲腹掛、紺の長股引に跣足袋(ハダシタビ)という、警視庁の定める法規通りの恰好をしているが、気のせいかやや前屈みで、足の運びも鈍そうに見える。(大丸 弘)
ID No. D08-086
出典資料 報知新聞
発行年月日 1896(明治29)年11月14日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:車の上
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G790:[人力車]
D4ji:[人力車夫]
Wkab:[笠]
Vob:[帯]
Vmom:[股引]
Vta:[足袋]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀終わり;1896(明治29)年
国名 日本
キーワード 饅頭笠;法被(はっぴ);三尺帯;長股引;足袋跣(たびはだし);シルクハット
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身