近代日本の身装文化(身装画像)
説明 死産をしたばかりで、憔悴して床についている娘のかたわらで、腕組みして思案する父親。思いがけない事故のためすべての資産を失い、執達吏の訪れるのを待つばかり。大阪は東日本のように布団に掻巻を使わず、黒天鵞絨(ビロード)などで周りに縁を取る額仕立てが好まれた。小布団や座布団を丸めて枕代わりにするのは、この方が病人には楽だからという。布団に敷布を敷く習慣は早くてもう十年ほど後のこと。父親は座布団を敷いているが、客の男は敷いていない。これはこの男が、使っている下女の父親であるため。旦那に向かっていうことばが、「お蝶が此方様に御奉公に上がりましたのが十四の春、(……)この七年の間にお目をかけてお使い下さいました御恩(……)」と、主家の不幸に涙を絞っている。(大丸 弘)
ID No. D06-075
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1894(明治27)年3月4日号 3面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
小説のタイトル 浮世長者(4):公売
作者 須藤南翠(南翠外史)(坎坷山人)(彩幻道人)(1858-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具]
Vyo:[夜着;夜具;掻巻]
D4by:[病人;けが人;障害のある人]
Whac:[鉢巻;ヘッドバンド]
D017:[男の老人]
Vka:[掛襟]
Vhao:[羽織]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
特定地域 大阪
キーワード 病鉢巻き(やまいはちまき);掛け布団;額仕立て;枕代わりの小布団;黒襟;長火鉢;土瓶;仏壇;襖(ふすま)
男女別 男性;女性
体の部分 頭部;全身;坐臥;横臥