近代日本の身装文化(身装画像)
説明 山国の宿屋に逗留中の、朝の身じまい。もちろん水道のあるわけはないので、手桶に汲んでおいた水から、竹柄杓で洗面器とうがい茶碗に入れている。洗面器はまだ現在のような形のものがなかったらしい。洗面台は丸竹の竹簀子。男が歯を磨いているのは江戸時代以来の竹製の房楊枝で、その構造がよくわかる。歯磨き粉はすでに輸入品があったが、まだ房州砂を使っている人が多かったろう。田舎の宿屋ではその用意もないのかもしれない。男は寝間着に宿の貸し浴衣を着ているが、それをカラーとカフスのあるシャツの上に着ているようだ。靴下を履いたままという点からも、たぶん暖房が乏しく、シャツを着込まなければ寒かったのかもしれないが、この時代の男は概していえば、Yシャツの汚れやシワをそれほど気にしなかったもの。(大丸 弘)
ID No. D04-066
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1892(明治25)年4月30日号 5面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル しひの葉草(18)
作者 宮崎三昧(三昧道人)(遊戯道人)(1859-1919)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vka:[掛襟]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
時代区分・年代 19世紀終わり;1892(明治25)年
国名 日本
キーワード シャツ;ワイシャツ;ホワイトシャツ;洗面;歯ブラシ;手ぬぐい;靴下;着流し;黒襟;半襟;帯揚げ
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥