近代日本の身装文化(身装画像)
説明 母親に連れられて芸者屋の門口に立つ十九の娘。女学校三年までいっている娘は、芸者になることなど厭なのだが、慾に目の眩んだ母親は娘のそんな気持に頓着していない。下町暮らしの母親と娘とがきものに襟を掛けていないのは、多少改まった恰好、ということなのだろう。娘の方はもちろん売物に花、という心で、友禅モスリンかなにかの派手な大柄のきもの。母親の履いている下駄は安物の日和下駄。差歯だが高下駄ほど高くなく、禿びれば差し替えられるので貧乏人はふつうこれだった。娘の履いているのはまだぽっくりで、髪は唐人髷らしい。足どりの重い娘が襟に手を遣っているのは、物想いやためらいのときによくやるしぐさ。(大丸 弘)
ID No. D03-086
出典資料 改進新聞
発行年月日 1891(明治24)年6月18日号 4面
画家・撮影者 橋本周延(楊洲周延)(1838-1912)
小説のタイトル 新橋芸者:芸者屋〈初目見え〉
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ni:[日本髪一般]
Wge:[下駄;クロッグ]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2ma:[丸髷]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
キーワード 唐人髷;総柄のきもの;木履;ぽっくり下駄;小さい頭;前垂れ;日和下駄;素足
男女別 女性
体の部分 全身