近代日本の身装文化(身装画像)
説明 神田の西洋洗濯屋の家族。晩酌の膳に向かっている父親と母が、十六になる娘に向かって、ある華族のもとへの妾奉公を強要している。このすぐあとに、父親による「手弱きお鳥の衿紙を取って引据え拳を固めて続け打ちに打擲(チョウチャク)なすにぞ」と、娘の悲鳴に近所の人が驚いて駆けつけるような場面になる。この時代はどこの家でも食事は一人膳で、父親の晩酌の済むまで、女房や子どもは父親の話し相手をしながら待っていることもあったろう。女房と娘とは襟付きのきものをごくゆるく着ている。娘に向かって父親が、「(お妾になれば)そんな醤油で煮染めた様な単物などを着て居ずとも、それこそお蚕ぐるみの不景気知らず」などと言っているから、挿絵ではわからないが、けっこう傷んだ木綿のきものなのだろう。なお、作者・採菊散人の息子・鏑木清方は、この年、挿絵を描いている水野年方のもとに、十三歳で弟子入りしている。(大丸 弘)
ID No. D03-068
出典資料 やまと新聞
発行年月日 1891(明治24)年6月20日号 3面
画家・撮影者 水野年方(1866-1908)
小説のタイトル 嫉妬(1)
作者 条野採菊(採菊散人)(1832-1902)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H10:[家族の食卓;カンバセーションピース;アンティミスト]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2sim:[島田;高島田]
Vhan:[半襟]
Vka:[掛襟]
D2ma:[丸髷]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
キーワード 格子のきもの;竪縞のきもの;黒襟;小さい頭;眉落とし;袖の袂に手を隠す;一人膳;おひつ;ランプ;障子;襖(ふすま);煙草盆;火鉢;火箸
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥