近代日本の身装文化(身装画像)
説明 見世物小屋から出かかった主人公と友人が、数人の紳士と連れだってこれから入場しようとする、「深く契り交わしたる」芸者とぱったり出会うシーン。左の二人のうち、和装なのが主人公。縞のきものに黒の羽織、山高帽に厚ぼったいのめりの下駄。帽子はこの挿絵中でも洋和装にかかわらず山高帽で、紳士階級の男性たちの山高の愛好がよくわかる。まるで模様のような黒い点々は、黒い面の部分にだけ生じた印刷面の劣化のため。男性二人が細身のステッキを持っているが、これも紳士の必要なアクセサリーと考えられていた。ただし、日本の男性にはまだ、帯刀、あるいは仕込杖につながる、護身の気持ちがいくぶんかはあったかもしれない。(大丸 弘)
ID No. D03-053
出典資料 都新聞
発行年月日 1891(明治24)年1月23日号 3面
小説のタイトル 記留物(かたみ):人ごゝろ(上)
作者 井上笠園(笠園主人)(1867-1900)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
Qkeg:[毛皮;毛皮製品]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
キーワード 山高帽子;竪縞のきもの;のめり下駄;毛皮の襟
男女別 男性;女性
体の部分 全身;群像