| 説明 | 東京山の手の由緒ある家の、むかしなら御後室様という身分の未亡人。「切り髪に世を見捨てたる皮布扮装(ヒフスガタ)」と本文にはあるが、皮布は被布のあやまり。被布は襟と胸元の飾り紐――総角(アゲマキ)に特色のある一種の外衣、少女から老人まで広く好まれた。切り髪は夫を喪った妻がそうする習慣があり、お屋敷風の風俗のひとつ。この女性も年齢はまだ四十代のはずだが、眉も落として、すべて古風にしているらしい。第13回は娘の許嫁の父親から、婚約破談の申し入れを受けているところ、第14回はそれを娘に告げている場面。破談の理由は、娘の写した写真に、朦朧としたもう一人の女性の姿が映っている怪異のため。もちろん二重露出のためだが、この時代以後、例の心霊写真などを生みだした。(大丸 弘) |
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| ID No. | D01-122 |
| 出典資料 | 都新聞 |
| 発行年月日 | 1889(明治22)年1月22日号 3面 |
| 小説のタイトル | 二重の面影(14):写出す、砕けたる鏡(上) |
| 作者 | 名取胡蝶(生没年不詳) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | H6:[和座敷一般] D6ti:[地域的特色;民族服;東京と関西;山の手と下町] D2:[ヘアスタイル] Vhi:[被布] D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)] D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。] D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)] Wbo:[かぶり物一般;帽子] Vhao:[羽織] |
| 時代区分・年代 | 19世紀後半;1889(明治22)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 東京;山の手 |
| キーワード | 未亡人;切り髪;小襟;眉落とし;くずれた束髪;切り下げ前髪;リボン;総柄のきもの;襖(ふすま);火鉢;床の間;掛け軸;和綴じの本;テーブルクロス;山高帽子;黒紋付き羽織 |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身;上半身;坐臥 |
| 関連情報 | D01-121, D01-122 |