近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京山の手の由緒ある家の、むかしなら御後室様という身分の未亡人。「切り髪に世を見捨てたる皮布扮装(ヒフスガタ)」と本文にはあるが、皮布は被布のあやまり。被布は襟と胸元の飾り紐――総角(アゲマキ)に特色のある一種の外衣、少女から老人まで広く好まれた。切り髪は夫を喪った妻がそうする習慣があり、お屋敷風の風俗のひとつ。この女性も年齢はまだ四十代のはずだが、眉も落として、すべて古風にしているらしい。第13回は娘の許嫁の父親から、婚約破談の申し入れを受けているところ、第14回はそれを娘に告げている場面。破談の理由は、娘の写した写真に、朦朧としたもう一人の女性の姿が映っている怪異のため。もちろん二重露出のためだが、この時代以後、例の心霊写真などを生みだした。(大丸 弘)
ID No. D01-121
出典資料 都新聞
発行年月日 1889(明治22)年1月20日号 3面
小説のタイトル 二重の面影(13):写出す、砕けたる鏡(中)
作者 名取胡蝶(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D6ti:[地域的特色;民族服;東京と関西;山の手と下町]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2:[ヘアスタイル]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vhi:[被布]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
特定地域 東京;山の手
キーワード 未亡人;切り髪;眉落とし;小襟;黒紋付き羽織;座布団;火鉢;茶器;襖(ふすま)
男女別 男性;女性
体の部分 全身
関連情報 D01-121, D01-122