近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京山の手の裕福な家庭のお嬢様。東京でも五本の指に数えられる美人、という娘だが、この時期の画家の描く顔は、江戸時代の遊女となんのちがいもない。着ているものも、襲ねて着る習慣のこの時代はそうなりがちではあるが、厚ぼったい蒲団からでも首を出しているようで、これも錦絵の花魁道中の着付けを連想させる。東京の上流社会ではまだ束髪が広く結われていたが、この娘は束髪崩しとでも云うような下げ髪。しかし島田のような日本髪を結っていないというだけでも、新鮮さがある。額には切前髪を垂らし、後頭部で結んだ髪にはリボン、頭頂部分には造花を飾っているなどはすべて束髪風のおしゃれ。(大丸 弘)
ID No. D01-120
出典資料 都新聞
発行年月日 1889(明治22)年1月16日号 3面
小説のタイトル 二重の面影(9):写出す、田山家親子の悶着(下)
作者 名取胡蝶(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D6ti:[地域的特色;民族服;東京と関西;山の手と下町]
D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7re:[令嬢モデル]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
D3fu:[懐手]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
特定地域 東京;山の手
キーワード 山の手のお嬢様;切り前髪;切下げ前髪;リボン;くずれた束髪;ふところ手;窓
男女別 女性
体の部分 上半身