近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京・横浜を荒らしている盗賊が、仕事の相談のため、旧知の男と軍鶏(シャモ)屋に入ろうとしている。2月の初めにしては二人の身なりがそうとは見えない。ただし、とりわけ江戸っ児の下層庶民には、がまん強いのを見栄にする、「勇み」の気風があって、それが江戸っ児の熱湯好きとか、芸者の粋な素足、とかにも表れている。そういう連中はなにかといえば尻をまくり、裾を引き上げ、腕まくりし、肩脱ぎをする。また身体をたっぷり覆うようなきものを嫌ったから、わざわざ身幅を狭く仕立てたりもした。それが七三仕立て。勇みのしるし――肩にひょいと手拭いを載せた男も、そんな寒々しい恰好のようでいて、けっこう金のかかるのめりの下駄を履いている。軍鶏は庶民向けのタンパク源だった。両国の坊主軍鶏は戦前まで有名だった。(大丸 弘)
ID No. C16-034
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1883(明治16)年5月15日号 2面
小説のタイトル 強盗源太郎の話
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ya:[やくざ;博徒;ギャング]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Wzo:[草履;草鞋]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀後半;1883(明治16)年
国名 日本
キーワード 七三仕立て;のめり下駄
男女別 男性
体の部分 全身