近代日本の身装文化(身装画像)
説明 忍び返しをつけた高塀の向こうに、棹に掛けたきものの干してあるのが見える。これは旦那の来ているしるしなので、お妾の隠し男の小泥棒が、今夜はあきらめて引き返すところ。縞の袷の下に黒襟を掛けた襦袢を重ね、踵に届かない冷飯草履をは履いたならず者。きものの前の打ち合わせが浅く、まるで羽織を着ているようなのは、この手の連中のきものが一般に身幅が狭いためもある。同じ時期の小説「春情山陽奇談(4)」(大阪朝日新聞 1881年3月26日3面)中に、「前の合わない着物をさえ着馴れた我が身のふしだら」という文言も見える。風が吹くと裾が翻って越中褌(フンドシ)まで見えるのを、この類の男は気にもしなかったろうが、女性にとっては大きな迷惑で、和服の欠陥というとこの時代の識者は、なにより先にこの点を指摘していた。(大丸 弘)
ID No. C14-010
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1881(明治14)年4月27日号 3面
小説のタイトル 邯鄲回転閨白浪(かんたんがえしねやのしらなみ)(15)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G05:[塀;門]
Ehos:[干し物(洗濯)]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Pfun:[下ばき;ふんどし]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀後半;1881(明治14)年
国名 日本
キーワード 忍び返し;高塀;棹;干したきもの;泥棒;横縞の袷;黒襟の襦袢;越中褌(えっちゅうふんどし);冷飯草履(ひやめしぞうり)
男女別 男性
体の部分 全身