近代日本の身装文化(身装画像)
説明 長患いのうえ盲目の老人。妻には先立たれ、父親を世話しているのは十九になる倅(セガレ)。長火鉢の向こうで煙草の煙を吐いているのは、息子とは腹違いの、もう四十三になる姉で、手癖が悪いため嫁ぎ先からも縁を切られた。女の髪はじれった結び、これは自分でまとめるいちばん簡単な仕方なので、『守貞謾稿』(1837年~)に「略髪の極み。したがって、自ずから古風に合せり」とあるように、中世の絵巻物の中にもよく見かける。ただし前を散らしているのは今風。女はどういう座り方をしているのかわからないが、裾が大きく広がっているのは、こんな暮らしでもこの時代まだ家では曳いているためだろう。息子は父親と同職の近所の針屋で仕事をしているので職人のはずだが、ここでの恰好は御店者(オタナモノ)風の縞のきもの、ただし帯は角帯らしくない。(大丸 弘)
ID No. C11-038
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1878(明治11)年3月13日号 2面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D017:[男の老人]
D4by:[病人;けが人;障害のある人]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2:[ヘアスタイル]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vka:[掛襟]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D3hi:[曳裾]
D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
時代区分・年代 19世紀後半;1878(明治11)年
国名 日本
キーワード じれった結び;眉落とし;黒襟;長煙管(きせる);店者風;火鉢;火箸;茶瓶;布団
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥