近代日本の身装文化(身装画像)
説明 料理屋の雇女に惚れ込んだ男が、蕎麦を喰おうと女を誘い出したのはいいが、途中で不審に思った女は車から飛び降りて逃げ帰える、という場面。男は帽子(チャップ)職人なので縞のきものの下に首の詰まった紺の腹掛けをしている。女ははだしで飛び降りているが、駕籠に乗るのとちがい車に乗るのに履物は脱がないだろうから、緊急の場合を現す作画上の工夫か、あるいは下駄では高いところから飛び降りにくいためか。この時期、人力車はまだ木製鉄輪で大八車のように見える。手荷物などを入れておける蹴込みなどもなく、挿絵がもしかなり正確であれば、乗り降りは女にとっては、かなり危なっかしかったに違いない。ただし相乗り車はもっと早くから営業していた。車夫はまた挽子とも呼び、後には法被に股引を義務づけられたが、この時代はまだ勝手な恰好をしている。(大丸 弘)
ID No. C10-035
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1877(明治10)年4月26日号 3面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G790:[人力車]
D4ji:[人力車夫]
Whac:[鉢巻;ヘッドバンド]
時代区分・年代 19世紀後半;1877(明治10)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 帽子職人;竪縞のきもの;紺の腹掛け;素足;ねじり鉢巻き;提灯
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥