近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉場所は横浜。埋立地の清正公様詣の途中の掛茶屋で、見知らぬ若い男の蝙蝠傘を取りちがえたのに気づき、詫びて取り替えている伴の下女と、物語のヒロインである十六歳の娘。蝙蝠傘は開化の時代もっとも普及の早かった舶来品のひとつ。もうこの次の年あたりから廉価品の国内製造販売の広告が見られる(→年表〈現況〉1873年5月 「洋服仕立ての広告」東京日日新聞 1873年4月7日2面)。それだけに最初は男持ちも女持ちもない黒の規格品だったのだろう。娘は扇を逆さまに開いて胸の前にかざし、その気じゅうぶんのコケットリー。島田の前挿しはビラビラの花簪(カンザシ)で、単にビラビラとも言っていた。女ふたりは塗りの駒下駄、男には塗りでない桐柾(キリマサ)が好まれた。「人品賎しからぬ士族と見ゆる一個の男」とあるように、明治も初めのころは、旧士族はどことなくそれとわかったらしい。(大丸 弘)
ID No. C05-020
出典資料 改進新聞
発行年月日 1885(明治18)年6月28日号 2面
画家・撮影者 歌川豊宣(香蝶楼豊宣)(1859-1886)
小説のタイトル 花合対夏菊(はなあわせついのなつぎく)(1)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vhao:[羽織]
Vob:[帯]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
Wkas:[傘]
D803:[よろこび・親しみ・愛嬌・合歓の表現 ex.握手,抱擁,キス,ベッドシーン,pornography]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀後半;1872(明治5)年
国名 日本
特定地域 神奈川;横浜
キーワード 掛茶屋;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘;引っ掛け結び;ひっかけ結び;黒紋付き羽織;のめり下駄;煙草盆
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥