近代日本の身装文化(身装画像)
説明 海岸で投身自殺を図った駆け出し女優と、それを救った若者、聴き取りをしている老警官。若者の着ているのは文中にもあるようにルバシュカ。ルパシカとかルバシカとか言われるが、ルバシュカがロシア語の原音に近い。打ち合わせが深く、多少知識のある人なら、この形が中国服の大襟の形に似ていることに気づくだろう。ほんらいは中国から見ても西方の異国風――胡服――中央アジアの遊牧民系の衣服。この時期はプロレタリア文学の全盛期で、マルクスボーイが肩で風を切っていたときではあったが、ルバシュカを着ようなどというのは舞台関係者に多かったろう。小山内薫を中心とした新劇運動は、小山内自身がモスクワを訪れ、スタニスラフスキーなど、モスクワ芸術座から多くを学んでいたし、1924(大正13)年にはじまった築地小劇場の演目にもチェーホフ作品が多かった。明治末から大正初期にかけての白樺派がトルストイイズムを掲げたのに対し、昭和初期にはツルゲーネフ、チェーホフが文学青年、演劇青年に愛読され、この二人の全集も刊行された。この時代は社会主義者をべつにしても、ちょっとしたロシアブームだったのである。(大丸 弘)
ID No. B05-123
出典資料 国民新聞
発行年月日 1928(昭和3)年9月22日号 8面
画家・撮影者 小早川清(1899-1948)
小説のタイトル 女性の復讐(4):夜暗の海(4)
作者 戸川貞雄(1894-1974)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
時代区分・年代 20世紀前半;1928(昭和3)年
国名 日本
キーワード ルバシュカ;おんぶ
男女別 男性;女性
体の部分 上半身
関連情報 B05-122, B05-123