近代日本の身装文化(身装画像)
説明 座式の畳生活で生まれる姿の中には、現代の椅子生活では理解しにくいものもある。そのひとつで、夫や父親が座っている妻や子どもを足蹴にする、というシーンがある。たしかに相手が座っていれば蹴るのはし易いし、蹴るというほどでなく、足の先で小突く、ということもあるだろう。それで連想されるのは『金色夜叉』の熱海海岸のシーンである。我々の常識からいえば、いかに相手に腹が立ったとしても、女性を蹴るということは言語道断だ。しかも相手がサッカーボールとはちがうのだから、かなり高く脚を上げなければむずかしい。思うに尾崎紅葉は、畳に座っている、あるいは泣き伏している相手を蹴る――という畳生活では慣れた行為と、混同したのではないだろうか。(大丸 弘)
ID No. B05-176
出典資料 万朝報
発行年月日 1928(昭和3)年2月10日号 4面
画家・撮影者 斎藤勇(生没年不詳)
小説のタイトル 極光(18):反撃(3)
作者 貴司山治(伊藤好市)(1899-1973)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D802:[脅し・怒り・叱責・威圧・威厳の表現]
時代区分・年代 20世紀前半;1928(昭和3)年
国名 日本
キーワード
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥;横臥