近代日本の身装文化(身装画像)
説明 「三十前後の奥様風の女」という紹介が冒頭にある。この上なく簡単だが、それでもこの時代まだ、家庭夫人のだれもが奥様という身分とは考えられていなかったことを思えば、この女性の社会的ランクづけが狭まる。第7回には詳しい説明がある。「わざわざ縮らした髪を七分三分に分けて、前をぐっと押し潰して背後を出した当世流行の束髪に結って、黒っぽい紗の薄物の下に純白の長襦袢を透かして見せながら(……)」と。第1回は自家用車を駆っての外出なので羽織にショールを羽織っている。亡夫の大きな遺産を相続した未亡人で、その派手な生活からとかく噂のある女性。束髪の七三分けは若い人ならもうだれもがしているが、鏝(コテ)で髪を縮らすのはまだ東京でも数軒の美容院がやっている程度、大胆なスタイルだった。(大丸 弘)
ID No. A21-086
出典資料 都新聞
発行年月日 1921(大正10)年11月7日号 5面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 空翔る人(7)
作者 北尾亀男(1892-1958)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2sit:[七三;女優髷]
D2yo:[洋髪;ウエーブ]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 20世紀前半;1921(大正10)年
国名 日本
キーワード 奥様風;七三分け;ウェーブ;髪飾り;帯の高さ
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A21-085, A21-086