近代日本の身装文化(身装画像)
説明 新聞小説のほとんどの読者とは、またおそらく作者の生活ともまったく無縁の世界のはなし。令嬢は母屋とは小半町も離れた離れ屋の寝室で目覚め、化粧室を出ると自分の書斎に入り、侍女が銀の盆に載せて運んでくる朝の飲み物を手にとる――。その書斎の令嬢の着ているものは、第1回の森田ひさしの絵が不明瞭ではっきりしない。たぶん銘仙の縞のきものは分かるとして、その上に花柄の被布をまとっているようでもあり、違うようにも見える。このあと侍女の健康的な美しさに触発されて、令嬢は乗馬服に着替えて馬に乗る。その姿が第2回だが、乗馬姿については挿絵はまったく非説明的だ。「彼女は女性のスポオタアとして日本のような国柄には一寸珍しい程の婦人だった。(……)彼女の天鵞絨の乗馬服が日に輝いた。(……)その丈長い両脚を男乗りに踏ん張っていた。その姿勢は実に佳かった」という本文に挿絵はすこしも添っていない。画家が乗馬服や、あるいは乗馬そのものをまったく知らなかったという、この時代では無理もない理由も想像される。(大丸 弘)
ID No. A21-068
出典資料 読売新聞
発行年月日 1921(大正10)年2月12日号 6面
画家・撮影者 森田ひさし(森田久)(生没年不詳)
小説のタイトル 潮は満ち来る(2)
作者 田村松魚(入江新八)(1874-1948)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D5ki:[騎馬服;乗馬服]
Jhi:[人と動物;ペットと人]
時代区分・年代 20世紀前半;1921(大正10)年
国名 日本
キーワード お嬢様;乗馬姿;馬
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A21-067, A21-068