近代日本の身装文化(身装画像)
説明 音楽会に行っているという理由で不在だった娘が、ちょうど車で送られて帰宅した。いつもより着飾っている娘の、男との親しげな様子、暗い門前で「俊雄は化石したように、いつ迄も見送っていた」というシーン。本文には若い肥った男、としかないが、竹久夢二は、中山高を被り、ハイカラーの、低い鼻に鼻眼鏡を掛けた、嫌らしい男に描いている。主人公の嫉妬と僻みは、仇し男がこんな金のありそうな豚男である方が強調されるのだろうか。それとも作者から何かのサジェスチョンがあってのことだろうか。娘の束髪は梳き毛を入れずに中分けしたアッサリしたもので、この時期、若い人にいちばん人気のあったスタイルのひとつ。(大丸 弘)
ID No. A19-118
出典資料 時事新報
発行年月日 1919(大正8)年12月6日号 11面
画家・撮影者 竹久夢二(1884-1934)
小説のタイトル 不死鳥(36):小春日(8)
作者 久米正雄(1891-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wme:[眼鏡]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 中山高帽;鼻眼鏡;立ち襟;スタンドカラー
男女別 男性;女性
体の部分 上半身