近代日本の身装文化(身装画像)
説明 女優風の髷、あるいははっきりと女優髷と言っている。結っているのは表向き女絵師だが、その実、「私の身は穢れています、私は無垢じゃありません、私は罪の深い身です」と最後に告白するような、美貌を種の世渡りをしてきた女。年齢は二十三,四。第64回では、「例の女優風の髪、美顔術師の手にかかったらしい華麗(ハデ)な化粧を施して」とあるような、この時代の最先端のおしゃれをしているらしい。ただし、世の中には美顔術イコール派手な化粧、と言う認識が横行していたかもしれないが、それはかならずしも正しくないだろう。第64回にその女絵師と一緒の男は資産家の御曹司、「ふっくりとした鳥打帽に、獺(カワウソ)の毛の付いた重そうな外套を着て、黒籐の洋杖(ステッキ)を持っている」という身分にふさわしい恰好。挿絵で外套が二重外套であることがわかるが、本文では単に重そうな外套とだけ言っている。(大丸 弘)
ID No. A17-070
出典資料 読売新聞
発行年月日 1917(大正6)年8月19日号 6面
画家・撮影者 川瀬巴水(1883-1957)
小説のタイトル 獅子頭(77):父(12)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2sit:[七三;女優髷]
Vhan:[半襟]
Vhao:[羽織]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
キーワード 女優髷;紋付き羽織;座布団;テーブル
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A17-065, A17-068, A17-070