近代日本の身装文化(身装画像)
説明 鶴見の総持寺を訪れたこの辺りに住むふたりの女。墓参と見えてうしろに従う五十あまりの婆さんは、香華を手にしている。その婆さんと話しながら先を行くお嬢さんは、二十歳ばかりの、客待ちの車夫たちが見返るような美しい令嬢。令嬢の髪は自分でザッとまとめたような束髪、前の真ん中を割っているように見える。髱(タボ=後ろ髪)が襟につくほどのびているのがいくぶん古いスタイル。それでも若い人らしく、婆さんに比べても襟は抜いていない。きものの打ち合わせはごく浅く帯のすぐ上で開いている。春の浅いこの時期、お嬢さんは羽織を着ていて、つき添う婆さんは着ていない。外出のお供の下女はふつう羽織は許されない。下女の髪は島田のまったく崩れたもの。(大丸 弘)
ID No. A16-107
出典資料 国民新聞
発行年月日 1916(大正5)年4月17日号 6面
画家・撮影者 武内桂舟(1861-1943)
小説のタイトル 花あかり(1)
作者 後藤宙外(1866-1938)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D7re:[令嬢モデル]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D2sim:[島田;高島田]
Vhan:[半襟]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀前半;1916(大正5)年
国名 日本
特定地域 神奈川;鶴見
キーワード 髱(たぼ);崩れた島田
男女別 女性
体の部分 上半身