近代日本の身装文化(身装画像)
説明 花柳界と博徒の世界を描く。親分の罪を背負って入獄していた待合の女将が今日出所するというので、東京監獄の前は粋どころの姐さんたちを交えた出迎えの人で混雑している。二人の男のうち、向かって左側の中折帽の男は和服に二重廻しで、その上から襟巻をしているのか、二重廻しの毛皮の襟が嵩高(カサダカ)なのか、この絵でははっきりわからない。右側のたぶん鳥打帽を被っている男は和服に角袖の外套、被布襟のいわゆる捩り(モジリ)を着て、足は堂島下駄か。モジリは二重廻しのように大仰でないので、商人などに好まれたが、番頭さん臭い、という見方もあった。三人の女はいずれもコート姿で、右の一人だけが島田、あとの二人は丸髷。当時の東京監獄は牛込区市谷富久町にあった。東京監獄は、市谷刑務所を経て東京拘置所になる。また、この連載の九年後の1922(大正11)年には巣鴨監獄も巣鴨刑務所と改称されており、さらには1935(昭和10)年には刑務所としては府中と統合したので、現在、東京都区内には未決監等の東京拘置所だけで刑務所はない。(大丸 弘)
ID No. A13-063
出典資料 都新聞
発行年月日 1913(大正2)年12月11日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 若狭屋(1)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Wge:[下駄;クロッグ]
D2sim:[島田;高島田]
D2ma:[丸髷]
Vhi:[被布]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Jmi:[見送り;出迎え]
時代区分・年代 20世紀前半;1913(大正2)年
国名 日本
キーワード 中折帽子;中折れ帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];鳥打帽子;鳥打ち帽子;角袖の外套;捩り(もじり)の外套;肩掛け;堂島下駄
男女別 男性;女性
体の部分 全身;群像