近代日本の身装文化(身装画像)
説明 夏とはいえ、夜の十時過ぎというからずいぶん遅い時間に、日本橋の水天宮のそばの道脇に、店を広げている貧しげな絵師。編笠で顔を隠している。笠にもいろいろあるが、藺草(イグサ)で編んだこのタイプの笠は顔を隠すのが目的で、現代では阿波踊の踊り手が印象的。顔を隠すといっても、虚無僧の被る深編笠のように大きな、仰々しいものではなく、被りようではちょっと粋にも見えるので、踊り子や女門付けなどが使った。『東京風俗志』(1900年)に、1891(明治24)年,1892(明治25)年頃、元禄笠というものが流行って、いまも花見時にはこんなものを被って往来する者がいる、とあるのはこの編笠だろう。しかしこの絵師の場合は、そんな粋な目的でないことはいうまでもない。(大丸 弘)
ID No. A13-058
出典資料 都新聞
発行年月日 1913(大正2)年7月17日号 1面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 女相場師(17)
作者 米光関月(1874-1915)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wkab:[笠]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhao:[羽織]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 20世紀前半;1913(大正2)年
国名 日本
特定地域 東京;日本橋
キーワード 絵師;鳥打帽子;鳥打ち帽子;編笠;お太鼓結び
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥