近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ヒロインは「一張羅の着物と羽織を半コートに包んで、白い絹ショールを風に煽られ(……)」という姿で電車を待っている。満員電車で押し押され、それがこの日の話のほとんどだが、挿絵ではゆったりと立っている。ヒロインの着ているコートは被布襟のコートで被布ではない。しかしどっちつかずのような折衷型も、呉服屋やデパートの新案に次々と現れていた。きっちりと合わせた襦袢の襟元に、連珠風の襟留めが見えるようでもある。この時代の束髪は形がくずれて、一種ソバージュなものが現れだしている。この女性の髪もその一例といえよう。(大丸 弘)
ID No. A12-020
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1912(明治45)年5月31日号 8面
小説のタイトル 残紅(14)
作者 尾島菊子(1883-1956)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G70:[電車;汽車]
Jno:[乗り物の中]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vko:[コート(女性和装外套)]
Vfu:[振袖;袂]
Wbu:[ブローチ;襟留め;襟飾り]
Wka:[鞄]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(大正元)年
国名 日本
キーワード 車中;つり革;被布襟のコート;連珠風の襟留め;中折帽子;中折れ帽子
男女別 女性
体の部分 全身;群像