近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ストーリーとそれほど関係のない二十歳前の令嬢。「御召の襲ねに、紋羽二重の被布、手にもいくつか指環が光って」というのは、十代の娘とすればこれ以上はない姿。襲衣裳は同じ形のきものを、二枚三枚、打ち合わせは一枚のきもののように重ねて着る方法。次第に正月などの礼装となったが、この時代はまだ気張った外出着としても生きていた。上に重ねた被布は、特殊な形の小襟と胸の紐飾りとで、コートとの区別がつく。羽織と同じように家の中でも着ることができる。髪は束髪。廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)の時代だが前髪や髱(タボ=後ろ髪) の出し方、全体の恰好、髷の大きさなどは人によってずいぶんちがう。この女性は髪結で結ってくるので、新しい傾向を早く採り入れやすいのだろう、前髪の突き出しがかなり小さくなっている。(大丸 弘)
ID No. A10-097
出典資料 時事新報
発行年月日 1911(明治44)年1月22日号 7面
小説のタイトル 女優葛子(かつらこ)(37)
作者 東天
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D7re:[令嬢モデル]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhi:[被布]
時代区分・年代 20世紀前半;1911(明治44)年
国名 日本
キーワード 御召の襲;紋羽二重の被布;座布団;火鉢;鉄瓶;お盆
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥