近代日本の身装文化(身装画像)
説明 地位も財産もある大家のお嬢様と、八年前に奥様が亡くなる前からこの家に同居している妾。今夜は密通を疑われた妾が主人からひどい折檻を受け、ふだんからこの女をよくは思っていないお嬢様が、取りなし顔で、じつは追い打ちをかけるような口ぶり。十九歳のお嬢様と三十一のお妾とでは着るもののちがいがそれほどないため、お妾だけに区別のため被布を着せたものだろう。被布は自分の手で水仕事をするような女性の着るものではないから、どちらかといえば暮らし向きのいい家庭で、子どもから老人まで羽織と同じように用いられた。また、日本髪とちがい、束髪は年齢や身分に関係なく結われた。その点で髪型の民主化とされるが、若い女性はリボンや造花など、飾りを豊富につけることで華やかさを添えている。(大丸 弘)
ID No. A10-008
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1910(明治43)年4月26日号 4面
画家・撮影者 山本英春(生没年不詳)
小説のタイトル 疑ひ(2)
作者 塚原渋柿園(1848-1917)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D7re:[令嬢モデル]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vhi:[被布]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード お嬢様;リボン;お太鼓結び;妾;しぐさ;袖で顔を覆う
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A10-008, A10-009