近代日本の身装文化(身装画像)
説明 小さな荒物屋を営んでいる家の奥での少年少女のいさかい。少年はもう十八歳だから、この挿絵は少し子どもらし過ぎるようだ。ただし男の子は十代でも二十代でもふだんの恰好といえば、丈も裄(ユキ=袖の長さ)もみじかい筒袖の絣のきものに、三尺の兵児帯、という点では変わりはなかった。十代の子のきものには、揚げのあるだけのちがいだ。女の子はきれいな花柄のきものを着たがるものだから、その注文に合致したのがモスリン友禅だった。肌に柔らかい薄地の毛織物ということもあり、女の子ならだれもがモスリン友禅に憧れた。この時代から日本でも生産されるようになり、価格も手頃なものが出回ったのだ。幅の狭い帯を締め前垂れを掛け、黒襟をかけているところなど、もういっぱしの下町娘風。髪は前を切り下げにして、後ろでなにか小さい髷をつくっている。(大丸 弘)
ID No. A09-060
出典資料 都新聞
発行年月日 1909(明治42)年8月27日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 春次おぼえ帳:十五の秋(2)
作者 平山蘆江(1882-1953)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D013:[少年(ほぼ中学生の年頃(12~15,16歳))]
Qkas:[絣]
Vob:[帯]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
Vka:[掛襟]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
H2:[調理関係設備・調度]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード 筒袖;飛白;兵児帯;下町娘風;モスリン友禅;黒襟;前垂れ;腕まくり;薬缶(やかん)
男女別 男児;女児
体の部分 全身;坐臥;横臥