近代日本の身装文化(身装画像)
説明 絵葉書屋の三十代の女房。夫婦で地方から出てきて、いま流行の商売をこの池ノ端ではじめた。「今時には珍しい、眉を落として歯を染めた大年増。標致(キリョウ)の好いせいでもあろうが、辺り近所の人々に、本元服もまた妙だ、と囃させて居る本尊」という。眉を剃り鉄漿(カネ)をつけるのを、女の本元服といった。鉄漿つけは厄介なので眉だけ剃る人が多く、それを半元服という。この時期にはそれももう年寄りだけになっていた。下町風とはいえ、この女房はさすがにもう黒襟は掛けていない。三十代から四十代にかけての、女盛りの色気をもっとも表現するのが丸髷といわれた。それだけに結う側にとって丸髷は、日本髪のなかでいちばんむずかしいとされ、髪結賃も高かった。第14回はその丸髷が形よく描かれている。帯は引っ掛け結び。(大丸 弘)
ID No. A07-032
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1907(明治40)年7月1日号 7面
小説のタイトル 湯島近辺(7)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ma:[丸髷]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Wka:[鞄]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
特定地域 東京;池之端
キーワード 絵はがき屋;店先;眉落とし;ボストンバッグ;芝翫下駄;ランプ
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A07-032, A07-036, A07-048