近代日本の身装文化(身装画像)
説明 山深い村の小学校に赴任してきた若い教師と、その妻をめぐる物語。この村は生活物資の多くを麓の里から背負梯子で担ぎ上げなければならず、それは主に女の仕事になっていた。この日の挿絵は教師と結婚してまのない若妻が、村の女らしく、石油缶に米袋、酒の入った一升瓶を背負梯子に括って、杉の大木に蔓を絡ませた渓谷の橋を渡っている。懸賞小説でもあり、南画風の背景など描いている画家の坂田耕雪は、想像で描くより仕方なかったろう。髪は前髪のようなものがあり、鹿の子のように見えるものもあるが、山家の女が人手を要するような髪を結うとは考えられないから、一種の、あるいは本来の束髪だろう。もともと手づくねの無造作な髪を束髪というので、洋風の何々巻などは、ほとんどの、その日暮らしや農山村の女性たちには縁のないものだった。(大丸 弘)
ID No. A07-008
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1907(明治40)年8月21日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 第二回懸賞一等当選小説 家の人(2)
作者 米光関月(1874-1915)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K3:[山]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Wte:[手袋;手甲;腕覆い]
Wse:[背負い具(労働用,旅行用,ランドセル)]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
キーワード 前垂れ;背負い梯子
男女別 女性
体の部分 上半身