近代日本の身装文化(身装画像)
説明 隠居暮らしの老夫婦のもとで、二人の車夫が話し込んでいる。車夫は筒袖の半纏、腹掛け、股引、足袋のすべてが濃紺で、そんな姿を作者はべつのところで「紺ずくめの粋な姿」と書いている。紺といってもほとんど黒に近い濃紺で、このスタイルが大正・昭和前期を通じて、紺足袋、草鞋が地下足袋に代わっただけで続いた。隠居の婆さんは頭に手拭いを巻いているが、髪の毛が少ないので恰好のいい姉さん被りにはならない。江戸時代にはヴァラエティ豊かな手拭い被りがあったが、男も女も髷を巧く使って恰好をつけ、また固定できた。婆さんは半幅帯を、たぶん女の子のような、いちばん単純なお下げに結んでいる。すこし立て膝なのは、脚の悪いためかもしれない。老人には膝や腰の痛む症状をもつ人が多い。椅子を使わない暮らしでは、とりわけ難儀したという。(大丸 弘)
ID No. A05-054
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1905(明治38)年2月4日号 4面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 懸賞当選小説 琵琶歌(32)
作者 大倉桃郎(黒風白雨楼)(1879-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G043:[縁先;縁端]
D4ji:[人力車夫]
Vhat:[半天;どてら]
Vob:[帯]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D805:[やすらぎ・くつろぎの表現;不作法な姿 ex.座る,あぐら,横たわる,喫煙,こたつにあたる]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 縁側;火鉢;薬缶(やかん);座布団;茶碗;急須;隠居;筒袖の半纏;腹掛け;半幅帯;煙管(きせる);立て膝;頬杖を突く
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥;横臥