近代日本の身装文化(身装画像)
説明 夫とその母親とが、嫌がる妻を無理やりに汽車に乗せた。その妻の救いを求める声に驚いて、窓辺に駆け寄ったホームの男性に向かって、夫が弁解している。手を差しのべている妻――伯爵夫人が本編のヒロイン。三人の詳しい衣裳付けは前日にあり、「伯爵夫人は齢(トシ)尚二十一二歳。英吉利銀杏の前髪を今様の大きく取上げた(……)、服装(ミナリ)は濃い納戸地にひじき形の現れた紋織御召の単衣に、白茶地へ立浪の千羽鶴の絽織繻珍の帯」とあって、姑は切下髪。険しい薄痘痕(アバタ)のある顔、となっている。子どものとき疱瘡を病んだ人の顔に残る痘痕は、薄あばた、黒あばたなど、まだこの時代にはかなり多くの人の顔に残っていたようで、登場人物の性格付けにも利用されている。(大丸 弘)
ID No. A04-148
出典資料 時事新報
発行年月日 1904(明治37)年8月31日号 6面
小説のタイトル 新華族(2)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G3:[駅舎;空港]
G700:[乗り降りの情景]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2:[ヘアスタイル]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2ic:[銀杏返し]
Vhao:[羽織]
D1hi:[ひげ]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 伯爵夫人;姑;花月巻;切り髪;切下げ髪;黒紋付き羽織;八字髭;あばた顔
男女別 男性;女性
体の部分 全身
関連情報 A04-148, A04-153, A04-157