近代日本の身装文化(身装画像)
説明 「芳紀(トシ)は正に十九、太い銘仙の袷に亀甲の絣、髪を花月巻とか云うのに為て、白い薔薇の簪(カンザシ)を挿している。一見何となく幽なる趣があって、色の白いのと、眉の優しいのと、眼の清々しいのと、髪の濃いのが眼に立って(……)」と、第16回にはある。このヒロインは東京府下の辺鄙な場所で生まれ、不幸な境遇の中で育った、「野末に咲いた野菊のような女」と彼女を庇護する男性は誉める。引き合わされた友人は、「女学生風であるが、牝鹿のような優し味があって、品格と愛嬌とふたつながら備わっていた」と見た。その第16回,大団円のような花月巻に結うようになったのは、庇護者の男性を知った頃かららしく、それ以前、ふつうに島田を結っている姿が第18回。(大丸 弘)
ID No. A03-140
出典資料 時事新報
発行年月日 1904(明治37)年2月14日号 6面
小説のタイトル 血薔薇(ちそうび)(大団円)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vhao:[羽織]
Qkas:[絣]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 花月巻;黒襟;亀甲の飛白
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A03-134, A03-135, A03-140