近代日本の身装文化(身装画像)
説明 縁端の明るいところで針仕事をする老女の家に立ち寄って、縁側に腰を掛け、息子の愚痴をこぼす四十を越したという「人の着物は清くして、自分の着物は垢に染む洗濯屋の女」。この時代、四十を越えるともう初老と見なされ、同じ丸髷でも手の平ほどに小さく結う。洗濯屋の女とあるが、かならずしもクリーニング屋の雇われ人とはかぎらない。これといって身寄り頼りのない中年過ぎた女で、仕立物の技量を持たない者は、安いきものの洗い張り洗濯などを引き受けて生計を立てていた。この女の履いている下駄は前が刳り歯、後ろが差し歯になっている。こういうのは後歯と呼ぶ安物の下駄。縫い物をしている老女も、老女といっても、息子の年頃からいえばまだ六十にはなっていないはず。着ているちゃんちゃんこはいかにも年寄りくさいが。(大丸 弘)
ID No. A03-104
出典資料 国民新聞
発行年月日 1903(明治36)年11月5日号 4面
小説のタイトル 海底の宝庫(41):洗濯屋の女
作者 江見水蔭(怒濤庵)(1869-1934)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G043:[縁先;縁端]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D007:[女の老人]
D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wfu:[風呂敷(包み);布包み]
Esa:[裁縫;裁縫実習;裁縫用具;ミシン]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 縁側;ちゃんちゃんこ;黒襟;前垂れ;刳り歯;差し歯;風呂敷包み;針仕事
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥