近代日本の身装文化(身装画像)
説明 劇症の腸カタルで高熱を出している男の枕元に、押しかけ看護をしている女。文中の腸カタルという病名は現在ではなくなっている。要するに細菌感染による胃腸炎の烈しいものだろう。この時期はまだシーツがあまり普及していなくて、この病人もかたわらの屏風は立派だが、継ぎのあるむき出しの布団に、黒ビロードの襟という、あまり衛生的とはいえない夜具。枕に白いカバーのあるのがせめてもの救い。その枕は非常に大きな括り枕で、この頃、理由ははっきりしないが、病人にはこうした大きな枕をさせる習慣があったらしい。看護している束髪の女性は体温計を見ている。体温計は日本で最初に普及した家庭用医療機器で、1910年代には外国にも輸出されるようになっている。(大丸 弘)
ID No. A03-105
出典資料 国民新聞
発行年月日 1903(明治36)年11月8日号 4面
小説のタイトル 海底の宝庫(44):生死の境
作者 江見水蔭(怒濤庵)(1869-1934)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D4by:[病人;けが人;障害のある人]
Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード お太鼓結び;帯揚げ;体温計;敷き布団;掛け布団;黒ビロードの布団襟カバー;括り枕;枕カバー;氷嚢;屏風
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥;横臥